ふらり旅の醍醐味
「電話で予約した者ですが……」「すずらん群生地」のある森に到着し、まずは売店に声をかけた。ここは上芦川にある「民宿すずらん荘」がやっている売店で、3日前に電話したとき、「今週末は家族が売店のほうに出払っていて民宿は閉めてるんです。売店横の小屋なら泊められますが……」と言われ、それでいいですと予約しておいたのだ。「あらまあ、自転車で来たの!おじいさんから聞いてたけど、遅いからもうこないだろうって話してたんです」売店の中には電話で話したおじいちゃんが6月というのにストーブに当たっていた。隣のおばあちゃんがあったかい笑顔でお茶をすすめてくれる。「困ったわね……布団持ってきてないから、小屋まであとで運びましょうか。でも素泊まりなら、べつに下の民宿に泊まってもらってもいいですよ。ご飯は売店の赤飯とかコンニャクとか適当に食べてもらう感じになるけど……」わざわざ布団を運んでもらってまで小屋で寝る必要はないので、素直に民宿に泊めてもらうことにした。と決まれば、あとはのんびりスズラン観賞だ。
特産こんにゃくの美味しさ
村特産のこんにゃくを頂いたのだが、「ふつうのコンニャクはお湯に製粉を入れて固めるけど、うちは缶に詰めて3時間煮る。山梨でもここだけの方式で、時間はかかるぶん、口に入れたときの感触が違う。ステーキにしてもおいしいし、識れば煮るほど味が染みるんだ」下/こちらは生玉から手作りされた「玉コンニャク」。切りたてをわさび醤油でいただく。あっという問に2玉もべろりと食べてしまった。